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2015 年 10 月 20 日
電源投入直後の真空管内部でのヒーター発光
真空管によっては電源スイッチON直後に一瞬真空管の内部でヒーター部分が光るものがあります。
この現象を以下にご説明いたします。
電源スイッチを入れる前の低温状態にあった真空管のヒーターは、直流抵抗が低くなっています。この低い抵抗の状態でヒーターに電圧がかかりますと大電流が流れ、異常と思えるほどヒーターが発光します。ヒーターが高温状態になりますと高抵抗となりますから、この発光現象は収まります。
真空管のヒーターはその外面を石綿などシリコン系の化合物でコーティングされており、その外側にカソードがあります。このコーディングが一部薄かったり、ヒーターの一部が露出していると異常発光として見えるわけです。従ってこの一瞬の発光は真空管の寿命とは無関係ですので安心してご使用ください。